日本では
大変だけど充実感があった
人に尋ねられても自信を持って答えられるだけのことをしてきた
100%できる自信はなくてもやってみようと思えた
このように感じていたけれども海外生活を始めて全然そのような感覚を失い、常に「きっとダメだと思う」、「できる気がしない」と感じる人も少なくないのではないでしょうか?
かくいう私もそうです。在米歴9年でも、日本にいたときのようななんとなく持てていた自信が持てないのです。何が原因かと考えると、まずは「語学力」。もともと学生時代、英語は大の不得意科目でした。今振り返ると、現在ではそれほど問題なく会話をすることはできているし、メール程度であれば読み書きもできていると思います。ちょっと長く複雑な文章になると気楽には読めませんが、おそらくそう大間違いをして読む・理解するということはないと思います。でも、ネイティブの人達に囲まれて、あるいは、ビジネス場面で、となると「できない気がする」となります。一対一ならともかく、ネイティブばかり複数人数での会話となると尻込みをしてしまいます。他の国ならともかく、ここは移民がたくさんいるアメリカです。そのアメリカでも世界中から人が集まっているニューヨークからそう遠くないニュージャージー。外国人の英語にも慣れている人はたくさんいます。でも、、、となるんですよね。 「語学」の他には「現地の当たり前の知識」。未だに現地で生まれ育った人なら知っているであろうこと(有名人の名前やイベントごと、習慣等々)で知らない、よく分かっていないということがたくさんあります。知らないのは当たり前なのですが、知らないがゆえにおかしな言動をしてしまうのではないか、不適切な決断を下してしまうのではないか、と不安が募ります。これまた、アメリカ文化に馴染みのない人も多くいるはずなのに、自分だけ知らないような感覚に陥ります。 また、医療制度や税金制度、事故にあったときの処理など、普段知らなくても生活できてしまい、幸いなことに今のところ知る必要のある場面に出会ったことがないことがたくさんあることも自分が半人前のような感覚に陥る一因でしょう。先日、私がかなりひどい捻挫をしてしまったのですが、自分で救急病院を調べ、レントゲンを撮ってもらうための手続きすべてを行いました。夫には運転だけ頼む感じでやったらできたのですが、それまで救急病院を利用したことがなかったので不安でいっぱいでした。今回禍転じて福となす、の言葉通り、一つ大きな経験ができましたが、まだまだ未経験がたくさんあります。一つ未経験が経験済みになったぐらいでは大きな不安は消えません。日本でも救急病院は利用したことがないのですが、いざとなってもここまで不安はなかったと思います。なぜあれだけ不安になったのか不思議ですが、「海外で」というだけで不安が募るのです。 私は苦手とはいえ、英語は必要最低限できるし、そもそも日本人にとって英語は日本語の次に身近な言語です。これが英語圏でない国に住むことになったらもっと大変なんだろうな、と、英語圏以外で生活する方々を心から尊敬します。
日常生活で不安を感じながら生活するのは精神衛生上良くないし、そもそもそこまで不安にならなくても大丈夫、だと頭では理解しているのですが、心の底から「大丈夫」と言えない私がいます。
この「根拠のない不安」なぜ出てくるのでしょうね?
私の場合、この「根拠のない不安」は無くなっているとは思えないし、おそらく無くならないでしょう。でも、日常を送っていく上で助けとなっているのが人に話し、聞いてもらい、エンパワメントしてもらう一連の行為です。これは普段、私がお願いしているコーチにしてもらっています。2週間に一回1時間ほど話をし、自分が抱えている不安をまず洗いざらし聞いてもらいます。途中で口を挟まれることなく聞いてもらうと、それだけで不安がちょっと減るような感覚になります。そうすると、自分のやりたいことや躊躇していることなど不安の先にあるものについて話ができるようになり、それも全て聞いてもらうと「うん、やってみるか」と思えるのです。不思議なことにまた数週間すると不安が渦巻いてくるのですが。。。
もし、私のように「根拠のない不安」を感じている方、一度不安を全て聞いてもらうという経験をしてみませんか?
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 海外生活、異文化マネジメント・コミュニケーションに関するテーマで自分をもっと見つめたい、スキルアップをしたいと考えている方は、一度お話をしませんか?こちらからご連絡ください: https://www.interculturalcandc.com/book-online
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