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Writer's pictureAya

自分へのプレゼント〜大腸内視鏡検査〜

誕生日や何かを達成した後、あるいは特別な日の思い出に、などの理由で自分へのプレゼントをすることってありますか?



私はちょうど今年、大きな節目の誕生日を迎えるので特別なプレゼントを用意し、実行しました。それは『健康診断』。日本にいると会社員だと毎年健康診断を受けなければならなかったり、会社員でなかったとしても市区町村で実施してくれたりするので健康診断を受けるのは特別なことでも何でもないかと思います。が、ここはアメリカ。健康診断までも自己責任・自由裁量です。


面倒、忙しいなどを理由にしてあまりちゃんと検診受けていない人、多いんじゃないかな?一度病気が見つかるとそれからは定期的に受けるようになったりするかもしれませんし、何らかの理由で健康であることを証明する必要がある場合には受けるのでしょうが、面倒くさがり屋だとついつい行きそびれたりします(私だけじゃないはず。だよね???)。


そんな私が節目を迎えるにあたって、健康であるという証明から得られる安心自分にプレゼントにしよう。安心じゃなかったら早期発見でもプレゼントになるしと考え、お医者さんが勧める検査を全部受けることにしました。


アメリカって面倒なのが、一箇所で一日に全部終わらせるシステムがないのです。まず最初はかかりつけ医のところに行って、基本的な問診を受けます(で、そこで終わっちゃいがちな私)。そして、受けることにした検査ごとに別々の検査機関で予約を取り、それぞれの日時にそれぞれの場所に行って受けるのです(あー、面倒!)。


私自身、今までもずっと健康優良児(大人になっても「児」(笑))で、健康診断で引っかかることがなかったので大丈夫だろうとは思っていたものの、健康が気になったり、健康を重要視するようになるお年頃となり、頭のてっぺんから足の先まで受けられる検査は受けよう、と思い至りました。


血液検査では、オススメ項目全部の検査をしたために、採血のチューブ6つぐらい取られることになり、細く逃げ回る血管を持つ私の腕は内出血でひどくなりました。。。さらに、検査を指示した側か、採血を実施した側かは分からないですが、一つ検査用の採血をしそびれ、血液検査に二度出向くことになったのも落涙ものでした。


今回の目玉となる検査は大腸内視鏡検査(コロノスコピー、Colonoscopy)。アメリカでは45歳以上になると奨励されるようですが、まー、不人気な検査です。受けることにした事を周りの人に伝えると全員から「うわぁ、頑張って〜」と言われるほど。「受けなきゃいけないって言われてるけど受けてないんだよね〜」という人もたくさんいます。ただ、一回受けて問題なしと言われたら10年は受けなくて大丈夫らしいので、次の10年は少なくとも大腸に関する病気の心配は減るのかな、と。


このコロノスコピー、予約を取るのも大変で、3月に予約を取ったときに、午前中の受付にしたいと伝えたら(午前か午後かのどちらかを選択)予約は3ヶ月先の6月。。。6月の予約を取り、心の準備をしていたところ、検査日の数週間前に予約していた医師が何らかの理由でその日検査ができなくなったから予約変更して欲しいと。同じ病院で午前中を希望するとまたさらに3ヶ月待ちの9月。それは遅すぎる、と思い、別の病院でいいから午前中に6月中にできるところはないか聞き、該当する病院があったのでそちらで予約取り直し。元々予定していた日とほんの数日ずれただけだったのですが、後になぜその日が空いていたのか判明。。。


予約日の一週間ぐらい前から予約の確認やら既往歴、事前の説明などなど、なぜか数回に分けて電話がかかってきました(一度に終わらせてほしい)。電話のたびに気が重くなり、憂鬱な気分になるのです。なぜなら、当日の検査自体より、事前の準備が辛いらしいのです。受けたことのある人全員が準備が山だよ、そこが一番大変だよ、と口を揃えて言うのです。検査の4日ほどまえに、それまで受け取るだけ受け取って全く目を通していなかった準備のガイドラインと準備のためのキットを直視したところ、検査日の一週間前から様々な種類の薬の類を飲まないようにという指示があります(何も飲んでなくてよかった。それじゃなかったらすでにアウト)。検査二日前には食物繊維を制限する食事の指示。食べてはいけないものは、普段ならお医者さんから「もっと食べて」と言われるようなものたち。まずは野菜と果物。これはアウト。また、玄米や全粒粉のパンなどもだめ。キヌアやオートミールなどの穀物も。豆類、ナッツ、種もだめ。つまり、白米や白いパン、肉と魚がOKといういわゆる「不健康な食事」のみ許されている感じです。そして検査前日は絶食。水分のみ。水分でも、アルコールや乳製品はだめ。そして、この検査前日がなんと父の日(涙)。娘たちが父の日ディナーを作ってくれたのですが、試食すらNG。きっと予約取るときにそれに気づいた人が避けて、だから空いてたんだなぁ。。。


前日の夕方から、準備のための下剤を飲みます。二回に分けて、各回16oz(500ml弱)。どちらの薬も飲み始めは塩分を感じて、そのあとは糖分を感じます。一回目はなんやら甘ったるいピーチ味。おいしくないけど、30分かけて何とか終了。二回目は同じ感じなのにさらに濃厚(笑)。そして、私が大の苦手なチェリー味。もう、最悪です。水の量は【最低】16ozと書いてあったので、薄めてなんとか流し込みます。でも、倍かそれ以上に薄めたため、飲んでも飲んでも減らない。。。目標の30分では飲み終わらず、涙目になりながら45分程度かけて完飲。下剤の影響でトイレにしょっちゅう行かなければならないのですが、そんなの辛くもなんともない。あの薬を飲めたんだからへっちゃら、という感じでした(苦笑)。そんなこんなでなんとか前日の準備も完了。


当日は受付を済ませて、入れ代わり立ち代わりスタッフさんやら看護師さんが色々してくれ、処置室に行き、全身麻酔なので何もわからずに完了。目覚めてから水とリンゴジュース、マフィンをもらって半分寝ながら食べて飲んで。迎えに来てくれた夫と共に帰宅。帰宅後も3時間は大人のサポートが得られる状態であること、24時間運転や運動、大きな決断はしないことなどしてはいけないことがありました。眠気がけっこうあり、午後はずっと横になっていました。でも、大きな検査が終わった嬉しさでいっぱいでした。


結果はその場で伝えられ、異常なし。現在の食生活を維持してね、というもの。健康だよ、とお墨付きをもらえるって本当に嬉しいです。


私の現在の食生活?


私は毎日白米(アメリカでは玄米が推奨されてて、白米は精白された小麦粉や白砂糖と同様悪いものとみなされている)と週末のビール・ワインってことね、ということで私のコロノスコピープレゼントはさらなる大きな喜びとなりました(笑)。


いつの頃からか欲しいものが減り、子どもたちから誕生日やクリスマスに「何がほしい?」と言われても「ものより思い出」ということが多くなりましたが、こんなプレゼントも良いな、と思いました。


皆さんは自分へのプレゼント、何をあげたいですか?最近何をあげましたか?


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