気持ち・感情を言語化する
- Aya
- Apr 22
- 3 min read
「〜な気がする」と言っても気持ち・感情を表現していない場合が多いことにお気づきですか?例えば、「同僚に意地悪された気がする」や「さっきのことはおかしい気がする」などの表現方法がそれに当たります。なんとなくモヤモヤしたものがあるのはわかりますが、『気持ち』『感情』に関する言葉を言っていないですよね。
つまり、本来であれば、『同僚に何か言われた・された』という状況において、私達の頭の中で何かを考えているのです。『同僚は私を貶めようとしているに決まっている』かもしれないですし、『この人は私のことを下に見ているんだ』の可能性もあります。『同僚を人間的に尊敬できない』というものかもしれません。どのようなものであれ、何かを自分の頭の中で考えているからこそ、モヤモヤの原因になっているのです。
違う言い方をすると、頭と同じことを頭の中で考えない人がいた場合、その人が同じ同僚から同じことを言われた・されたとしても、その人の場合はモヤモヤしないかもしれないのです。つまり、同じ言動を受けてもモヤモヤする人としない人がいるということは、同僚がどうこうというより、受け取り手の頭の中でなにかがあって、その結果としてモヤモヤしたりしなかったり、となるのです。

もし、『同僚は私を貶めようとしているに決まっている』という考えがあれば、『貶められたくない、一人の人間として尊敬してほしい』というニーズ・価値感を持っているのかもしれませんよね。その場合、それが脅かされたら不安を感じているかもしれないですし、相手の言動に動揺を感じているかもしれません。一方、『この人は私のことを下に見ているんだ』という考えがある場合は、『認められたい、理解してもらいたい』というニーズ・価値感がある可能性があります。その場合、それが脅かされたら疎外感や無気力を感じているのかもしれません。更には、『同僚を人間的に尊敬できない』と考えていたら、『学びを得たい、互いに高め合いたい』というニーズ・価値観があるのにそれが満たされずに不愉快を感じたり、軽蔑を感じたりしても当然でしょう。
よく「Aさんが言ったことで私が傷ついた」のような表現方法もよく耳にしますが、上記の流れで考えるとおかしいですよね。『Aさんが言ったこと』と『私が傷ついた』の間には、私の中での考えと、考えによる感情があり、その結果として『傷ついた』となるのです。
言い換えると、「Aさんが言ったこと」が「私を傷つける」のであれば、『私が傷つかない方法』は『Aさんが言わないこと』となってしまいますが、【過去と他人は変えられない】というように、Aさんの言動をコントロールするのは難しいです。言動を変えるようお願いはできますが、主導権はAさんが持っています。逆に言うと自分の傷を他人に操られているようなものです。しかし、「Aさんが言ったこと」の間に【私の】考えがあり、それが元になって自分が傷ついているのです。ちょっと理解が追いつかない、という場合もあるかもしれませんが、このことが腹落ちすると【私の考え】を変えることで『私の傷』は付かなかったり、治ったりすることがわかるでしょう。
あまり今までにこういう話を聴いたことがなかった場合は消化するのに時間がかかるかもしれません。私も最初は分かったような気がしたけれどもでもまだなんだかフワフワした考えで掴みきれていない感覚を持ったことを覚えています。
そのような時、人に話をすることで理解が深まったり早まったりすることも大いにあります。今回の話を読んで「ん?」と思った方はぜひ一度ご連絡をください。頭の整理を一緒にしてみましょう。

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