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  • Writer's pictureAya

自分の気持ちの中の心理的安全性




海外在住者にとってはよく聞くことかもしれませんが、日本は世界でも有数のハイコンテクスト文化だと言われています。「ハイコンテクスト」文化・コミュニケーションスタイルとは、『あうんの呼吸』や『以心伝心』などの言葉で表現されるように1から10まで言語化せずとも意思疎通がしやすい・できやすい文化・コミュニケーションスタイルの事を言います。逆の文化・コミュニケーションスタイルのことを「ローコンテクスト」と言い、誰が聞いても理解できるような表現方法を用いたり、できるだけ言葉を使って意思疎通をしようとする文化・コミュニケーションスタイルです。


日本で生まれ育ってきた多くの人は、空気を読んだり、相手のちょっとした表情や声のトーンを敏感に察知することに長けているため、相手の心情や状況に配慮することが上手だと言われています。一方、言葉を駆使して考えていること、感じていることを伝えるのは苦手だったりします。また、相手の気持ちなどに配慮しすぎて言うべきこともなかなか言えなかったり、言ったと思っても婉曲すぎてうまく伝わらなかったり、ということもあります。あるいは、相手が何気なく言った一言をあれこれ考えてしまい、必要以上に傷ついたり、考えすぎてしまったり、ということもありえます。


私の知り合いがある日パートナーに「コーヒーもう出来てる?」と聞かれたそうです。その時、その人は他のことをしていてまだコーヒーの準備もしていなかったそうなのですが、「まだコーヒーできてないの?」と責められたような気になってしまったそうです。「あ、分かる!」という方もいるのではないでしょうか?でも、彼女の場合、よくよく聞いてみたら、「コーヒーもう出来てる?」は文字通りの質問で、できてないなら自分(パートナー)がしよう、という意図だったと分かったそうです。この例のように、発言した人は責める気持ちなんて微塵も持たなかったのに勝手に「責められた」「そんな言い方しなくても」と思ってしまうのは誰の得にもならないし、気持ちを疲弊させるだけですよね。


私自身、ローコンテクストで生まれ育った夫と結婚して間もない頃、洗濯物を干してくれたのは良いけれども(当時は日本在住だったので、日本式に洗濯後は干していました)、シャツがシワのままだったり、靴下がねじれたままだったりしたのを見て、内心イライラしながら直していました。もちろん、何も言わずに。日本人的な考えをしていた私は、いちいち直す私を見て自分の干し方が良くないことを理解し、自ら行動を直して欲しいと思っていました。しかし、そんなことは全く起こらず、私一人でイライラを募らせていました。その後、私の願いはいちいち言わなければ伝わらないこと、更に、もし伝えたからと言って必ずしも思い通りの行動をしてくれるとは限らないことに気づいたのです。私が自分の希望を言語化せず、期待通りの行動をしてくれないことに勝手に腹を立てていたのは、単なる私の一人芝居だったわけです。


ハイコンテクストで育った私にとって、いちいち全てを言葉にする、ということも苦手ですが、アメリカに来てから現地の人やローコンテクストコミュニケーションを取る人の物言いに傷ついたりもしていました。私が出したアイデアや意見に反論されたり、私のしていることに疑問を持たれたりするたびに落ち込んでいました。「それはおかしい」、「あなたのやり方は良くない」など。でも、これも私が一人で悩んで落ち込んで、という一人芝居だったわけです。まだまだ修行は続きますが、そんな場面での考え方や物の見方は自分なりの対処法を理解しつつあるように思えています。


コーチングのセッションでは、このような場合の考え方やものの見方、といったことに関して話し合いを持ったり、取り組む課題を設定したりしていきます。


ちなみに洗濯ですが、相手はシワを伸ばしたりねじれを直したりする必要性は全く感じていなかったので、私が自分の洗濯物だけ自分が納得するように干す、ということで解決しました。更に年月が経ち、今では自分のものは自分でする(私は共有のタオル等も)、という形で落ち着いています。それぞれの家庭のやり方ですね。



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