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  • Writer's pictureAya

国際結婚、海外生活でのあるある3選

私は国際結婚をして15年以上経ちました。日本人の方と結婚をしたことがないので、わからないですが、おそらく国際結婚をしている場合、あるいは海外で生活をする場合には必ずというほど通る道があるように思います。これは、日本人同士の結婚や日本での生活では皆無、というわけではないですが、国際結婚、海外生活の場合には「あるある」だ、という感じのものです。もちろん、国際結婚や海外生活でもこれに当てはまらない人もいますが、多くの人が当てはまるように感じています。


注:私の経験による「非日本」はアメリカであり、「非日本人」はアメリカ人に偏っていますので、ここでの国際結婚や海外生活はアメリカ中心だと思ってください。他の国でも似たようなものでしょうか?ぜひ、教えて下さい。



1)以心伝心は諦める必要がある

2)当たり前が全然違う

3)人間関係の距離や上下関係の関係性がなにか違う


1)以心伝心は諦める必要がある

これは、日本人同士でも「なんで分かってくれないの?」や「分かったって言ったのに全然分かってなかった」などのような場面に陥ることがあると思いますが、国際結婚、海外生活では頻度が高いし、誰とでもこの状態になりえます。


いちいち面倒なのですが、自分の要求や相手にしてほしいことを口に出す必要があり、言わなかった時に思い通りの結果にならなかったら言わなかった私が悪いとなってしまいます。


日本人としては、毎回毎回いちいち口に出すのは疲れるし、いい加減学んで欲しい、と思ったりすることもありますが、どうも難しいようです。 例えば、我が家の犬は6時頃には目を覚まします。冬だと少し遅めですが、最近のように日の出が早くなるとときには5時半頃から「もう朝だよ〜」と。私は月曜から土曜まで最初に起きて、犬が起きていようとまだ静かであろうと6時には起きてその日の準備を始めます。たまに5時半頃に起こされて犬の対応をすることも少なくありません。だから、だから、日曜ぐらいはせめて7時ぐらいまでは寝ていたいのです。そして、わざわざ私が夫にお願いして犬の対応をしてもらうのではなく、せめて週に一回ぐらいは夫が自主的に5時半とか6時に起きて犬の対応をしてほしいなぁと思うのです。先週・先々週と、お願いの末してくれたから、大丈夫かな?と期待するとまずダメです。やっぱり口に出して頼まないとしてくれないのです。わざわざ言うの、嫌だし、つい、言うぐらいなら自分でやっちゃおうかな、という気すら起きるのです。私の気持ちを察してくれたらなぁと思うことは日常茶飯事です。


一方、このおかげで(?)、夫を含め、周りの人も思ったこと、感じたことを気軽に口にしてくれます。相手を褒めたり、持ち物や着ているものにコメントをくれたりするだけでなく、「あら、虹が出てるわよ」みたいなちょっとしたことも歩いている人から教えてもらったりすることもあります。日本だといわゆる【大阪のオバちゃん】に代表されるような行動でしょうが、確かに中高年の女性に多いものの、工事現場のおじちゃんや若い女性でも気楽に色々話しかけてくれることもあります。 少なくともコミュニケーションの量は確実に多いなぁと感じています。


2)当たり前が全然違う

私が結婚してまず驚いたのが夫が「雑巾」というものを理解できなかったことです。一緒に住み始めて間もない頃、台所の引き出しに【食器拭き用タオル】【手拭き用タオル】【雑巾】と分けてしまったので夫にそれぞれを伝えました。で、次の瞬間手拭き用タオルで濡れた台所の床を拭いているのです!更に、次には雑巾で手を拭いたり。。。


夫に言わせるとどちらも洗濯済みだし、どちらもまた洗濯するし、と。違うんだけどなぁ。


私からしたら【床拭き=雑巾】だし、【手拭き=手拭きタオル】が『当たり前』でしたが、全くそんな『当たり前』が存在しないことを知りました。


この例のように、自分にとっては当たり前のことがそうでないという場面はしょっちゅう起こります。


タオル以外にもまだまだ話は尽きないですが、万事このような状態ですので、なにかあるごとに「私はいつもこうしているし、あなたにも理解して欲しい」のようにいちいちリクエストすることが必要になってきます。


ただし、リクエストしたからと言ってそれにOKをもらえるとは限らないし、OKをもらったからと言ってすぐに実行に移してもらえるとも限りません。また、実行に移しても習慣化するまで忘れたり、リマインドが必要になったりすることもあるので、私達の忍耐力と継続力が求められます。


さらに、相手にとっての当たり前もあり、自分としては「え?」でも、相手から「なんで?」と思われることも同じようにあるのです。例えば、「クリスマスなんだから家族全員と一週間一緒に過ごすのは当たり前」のようなケースなどを聞いたりします。幸い我が夫の家族はクリスマスでもその日限り(泊まりなし)の付き合いで終わりますが、お互いが遠くに住んでいたりすると時間とお金をかけて会いに行き、義実家に一週間泊まる、なんていう話もあります。そして、『家族なんだから一緒に過ごすのは当たり前』という考えの人が周り全部だったりするのです。


自分の当たり前と相手の当たり前、正しい・間違っているというものではないので、お互いが納得できる中間地点が見つかるよう、これまたじっくり話し合う必要がありますね。


3)人間関係の距離や上下関係の関係性がなにか違う


『なにか違う』って曖昧ですが、なにか違うのです。


これは、地域性なども関係してくるとは思うのですが、私の周りにいるアメリカ人を見ると家族は大事だし、昔からの友人も大事。だけど、いわゆるママ友みたいな関係や職場の上司・部下・同僚みたいな関係はかなりあっさりしている印象です。


私は日本で二人の子を出産し、それぞれが5歳半と3歳半になるまで日本で育てたので、妊娠・出産と産休・育休といった一大イベントは日本でしました。妊娠・出産前後に知り合った妊婦友とは産休・育休中だけでなく、子供がまだ小さいときでも夫たちに子どもたちを預けて夜出歩いたりしていました(年に1,2回ですが)。さらにそんな妊婦友たちとは未だに付き合いがありますし、私が日本に帰ると15人ぐらいが集合してくれます。


職場の上司や同僚も一緒に仕事をしている時に飲みに行ったりしたのはもちろん、仕事に関係ない場合でも集まったり、辞めたあともこれまた付き合いがあったりします。日本で二社(外資系と日系で、社員のバックグラウンドも社風も全く違う)勤めましたが、どちらとも未だに連絡を取り、たまにですが集まったりしている人たちがたくさんいます。


でも、今、アメリカでは子どもたちの仲の良い友達のご両親とコーヒーやランチに行ったことがないのです。家族全員がBBQに招待される、のようなことはありますし、学校つながりだけれども子供同士は別に友達ではない、というような人で仲良くなった人はいて、そんな人たちとコーヒーやランチをすることはあるのですが、いわゆる子供同士が仲良くなって知り合ったママ友は子供同士の付き合いの補佐をする仲間、という感じで終わっています。


仕事はオンラインのみなので分からないですが、話に聞くのは同僚と飲みに行く、というのはめったになく、会社のパーティーがあればその場で一緒に時間を過ごすことはあるけれども、就業後に一緒に連れ立って飲みに行くというのはあまりないようです。また、夫をみても、飲みに行ったり、退職後も付き合いの続く仲の良い同僚がいた試しがありません。


国際結婚、海外生活のあるある3選ですが、当てはまりますか?他にもありますか?あればぜひ、教えて下さい。


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