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チームメンバー・部下へのコーチング

自分のチームメンバー・部下へのコーチングの難しさを実感していませんか?コーチングではよく「答えは相手にある」と言われているので、相手から答えを引き出そうとするけれどもなかなか望むような答えが出てこず、ついつい具体的なアドバイスをしてしまったり、答えを誘導してしまったりすることもあるかと思います。


今回は、そのようなチームメンバー・部下へのコーチングについて考えましょう。


Photo by LinkedIn Sales Solutions on Unsplash

よくコーチングと対比される言葉にティーチングというのがあり、コーチングは『引き出す』に対してティーチングは『与える・伝える』といわれています。どちらが良い・悪いではなく、いつコーチングを使い、どんな状況でティーチングが必要になるか理解することがまずはじめの一歩です。


◉シチュエーショナルリーダーシップ理論


シチュエーショナルリーダーシップという考え方を聞いたことはありますか?これは簡単に言うとメンバー・部下のスキルとやる気の両方を見て、それに合わせてリーダーシップスタイルを変えることで有効なリーダーとなることができる、というものです(参照:https://www.verywellmind.com/what-is-the-situational-theory-of-leadership-2795321#:~:text=According%20to%20this%20theory%2C%20the,to%20getting%20the%20job%20done.)


上記の中で出てくる記事の『コーチング』と『移譲』が一面的な捉えられ方をしている気もするのですが、その辺りがどうこうというより、『相手の状況(シチュエーション)に応じて自分の言動(リーダーシップスタイル)を変える』、という点の重要性と効果性を理解していただければと思います。


つまり、相手がシチュエーショナルリーダーシップ理論で言うような「知識・経験が少ない」という場合に関しては、ティーチングが必要になるでしょう。知らないこと・全く分からないことについていくら質問をしても何も出てこないですよね。なので、必要な情報を伝える必要があります。一方、ある程度知識・経験がある人に関しては、更に上を目指すため、効率を高めるため、あるいはやる気を促すために相手からアイデアを求め、対話を通じて次の行動を決めるコーチングが効果的でしょう。


◉コーチングの難しさ


「コーチングは難しい」と感じる方たちの多くは、その人がメンバー・部下の立場だったときに優秀な人であった可能性が高いです。なぜなら、優秀だった人は、誰よりも早く正しい・望ましい答えを導き出すことができ、それが認められて今のリーダーというポジションに付いているので、自他ともに認める『デキる人』なのです。なので、メンバー・部下に問いかけてもタイミングよく返事が返ってこなかったり、思ったような答えが出てこない場合などについ自分から答えを教えたくなってしまうのです。メンバー・部下に無駄なことをしてほしくない、失敗をしてほしくないという優しさもあるかもしれません。頭の中では、遠回りをしたり間違えることがあったとしても我慢強く待ち、相手に気づきを促したり、考えさせることの重要性が分かっていても、ビジネス環境が変化していたり、周りのスピードに合わせていかなければならないなどというときには悠長にメンバー・部下の気づきや変化を待っている余裕もないというのもあるかもしれません。


◉ならどうするか


ティーチングではなくコーチングで育成をしたいと思っているが、どうしたら良いか?これはコーチングの特性でもあるのですが、「相手次第」という答えになってしまいます。個別にメンバー・部下の学びのスタイル、ありたい姿、目標設定の仕方により、理想的なコーチングは変わってきます。また、周りの環境や状況によっても柔軟な対応が必要にもなってきます。ですので、試行錯誤していくしかないのかな、と思います。


ただ、一つ言えることはどうしても手間と時間はかかってしまう、ということでしょう。一方、手間と時間をかけて育ったメンバー・部下は確実に力をつけ、応用が効くようになったり、俯瞰的に状況を理解できるようになったり、中長期の目線が持てるようになったりするでしょう。急がば回れを体現するようなことが往々にして起こるのがコーチングを活用した育成では見られます。


まずそこでキーとなるのが『傾聴』です。ぜひ、コーチングをするために傾聴を意識し、メンバー・部下との対話を心がけましょう。


傾聴に関しては、以前詳しく書いたブログ記事があるので、よかったらご覧ください。

傾聴スキルその1(その場に居続けること):https://www.interculturalcandc.com/post/activelistening1

傾聴スキルその2(勝手な判断をしないこと):https://www.interculturalcandc.com/post/activelistening2

傾聴スキルその3(相手に関心を示すこと):https://www.interculturalcandc.com/post/activelistening3

傾聴スキルその4(話の内容を確認すること):https://www.interculturalcandc.com/post/activelistening4

傾聴スキルその5(言い直し、言い換えをすること):https://www.interculturalcandc.com/post/activelistening5

傾聴スキルその6(理解したことを示し、正当であると言及すること):https://www.interculturalcandc.com/post/activelistening6



どのように一人ひとりに対応していけば良いのか分からない、という場合はぜひ一度そのメンバー・部下について話してみませんか?認定コーチであり、人事コンサルタントとして人材育成・能力開発に関わってきた私がなにかお手伝いできることがあるかもしれません。


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海外生活、異文化マネジメント・コミュニケーションに関するテーマで自分をもっと見つめたい、スキルアップをしたいと考えている方は、一度お話をしませんか?こちらからご連絡ください: https://www.interculturalcandc.com/book-online

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