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Writer's pictureAya

傾聴スキルその3:相手に関心を示すこと



人の話を聴く上で、話し手その人に興味を持つことはとても重要です。その1でお伝えした「その場にいること」、その2でお伝えした「自分色の眼鏡をかけないこと」も本当に大事な要素ですが、相手に興味を持つことは本質的な部分で傾聴の要となってくるものではないでしょうか。『そんなの当たり前』と思う方もいらっしゃるかもしれないですし、本当に『当たり前』なのですが、でも、とても大事だし、実はできているようでいてできていない可能性もあるのです。


さらに、話し手が「この人は私に興味を持ってくれている、関心を寄せてくれている」と思ってくれることによって次第に話が深まったり広がったりすることも大いにありえます。話し手に「この人には話したい」と思ってもらうのは大事ですよね。


では、どうしたら「この聴き手は私に興味を持ってくれている、関心を寄せてくれている」と思ってもらえるのでしょう? まずは、単純なことではありますが、顔が見える状況であれば相手の目を見て話を聴いたり、相槌やうなずきといった行動が一つあります。顔が見えない音声だけのやり取りの場合は目線やうなずきが見えない分、相槌(なるほど、そうなんですね、そうでしたか、うんうん、はい、ええ、などなど)が重要になってきます。相槌をするときに気をつけなければいけない点は早すぎても遅すぎてもいけない、ということです。どちらも「聴いてない?」と思われかねません。


次には、相手の話の内容だけでなく、どうしてそのような意見を持つに至ったのか、それまでどのような経験を経てきたのかなど、その人そのものを理解することが傾聴する中で鍵になってきます。ですので、相手の話を遮ったり、話の流れを変えることなく(ここ重要!)、随時背景情報や相手の価値観や判断基準などに関して質問をする必要もでてくるでしょう。話を聞きながら、相手の言葉に対して「良い/悪い」や「白黒」の評価を下すことなく純粋に「なぜそう思うのか」、「どうしてその発言に至ったのか」ということを尋ねます。


その時、話し手はその人なりの色眼鏡で状況判断したり、意見形成をしたりしていることがよくありますが、私達はそれに対しても判断することなく、相手の意見・思いとして理解に努めます。相手の色眼鏡をかけてみる、というイメージでしょうか?


最後に、相手に関心を示しているつもりで自分の興味関心の追求に走らないよう注意が必要になります。これはどういうことかと言うと、どうしても相手の話を聴いていると『で?どうなったの?』とか『そこから何が起こったの?』など自分自身が知りたいことを尋ねてしまい、話の流れをコントロールしてしまう可能性があります。そうすると、相手自身に関心を示しているのではなく、自分の好奇心に従ってしまうことになります。問題や話の内容そのものに集中せず、話し手自身に集中する意識を持つことが重要です。


相手に関心を示しながら話を聴いていますか?


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