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Writer's pictureAya

傾聴スキルその1:その場に居続けること

Updated: Jan 23, 2023



ヨガや瞑想をするときに英語でガイドしてもらうと「Be present」という言葉を耳にすることがあるのではないでしょうか?お恥ずかしながら日本語ではどのような表現をなさっているのかわからず、適当な日本語が見当たらないのですが、ヨガや瞑想で自分の呼吸に集中するように、相手の話に集中することを指しています。


相手の話に集中するなんて当たり前で「なんだそんなこと?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、相手の表情、言葉遣い、声のトーンなどを意識し、相手の話の流れ、意図しているメッセージ、一番伝えたいことなどを読み取ります。つまり、相手のいる場、会話の中にどっしりと座り続ける必要があるのです。逆に言うと、相手の話を聞きながら自分の考えや経験と対比したり、何を言おうかと考えたりしては『その場にいる』ことにはならないのです。


また、前回のブログでも何回も使いましたが傾聴の『聴』の文字。「きく」も『聞く』ではなく『聴く』と書いています。デジタル大辞泉によると、『聴』は1.耳をすまして聞く、聞き取る。2.聞き入れる、許す。の意味があるそうです。傾聴で意図しているのは『1』の方の耳をすまして聞く、聞き取る、という方です。一方、『聞』の意味は1.きく、きこえる。2.評判、うわさ。3.においをかぐ。と書いてあります。『聞』は『きこえる』というのがぴったりだと思いますが、『聴』が能動的にきこうとしているのに対して『聞』は受動的ですよね。音が耳に入ってくるイメージです。


ですので、傾聴スキルとしてまず意識したいのは『その場に居続けること』と『聞くではなく、聴くこと』の2点です。


先日、中学生の長女が夕食中に理科の課題が難しく、何をしたら良いかわからないこと、周りの友達も同じ状況であることを口にしました。その場にいた夫と私は親として、大人として考えうる限りのアドバイスをしたのですが、娘の機嫌はだんだん悪くなるばかり。しまいには「もう良い!」とテーブルを去ってしまいました。一連のやり取りを静かに見ていた小学生の次女は「ねぇ、なんで聴かないの?話すんじゃなくて聴いてあげなきゃ」と核心をついた一言。夫も私も何も言えずに次女から大事なことを学びました。


夫も私もその場(長女の言葉そのもの)に居続けず、自分たちの経験や知識に駆け寄り、娘のそばに寄り添っていなかったのです。


似たような経験をしたことのある方はいませんか?


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